【最新版】都立新宿高校の偏差値とは?特色や進学実績を紹介

目次

1. 都立新宿高校に入学するには

都立新宿高校の合格倍率

下記の表のとおり、都立新宿高校(以下新宿高校)の令和6年度(2024年度)の最終応募倍率は2.42倍となり、例年と比べても高い数値となりました。
応募人員で見ると、前年比で+49人と大幅な増加が見られた年であったと言えます。その理由は多々考えられますが、上位校狙いの層が流れてきたということもその理由のひとつではないかと考えられます。

年度募集人員
(男女問わず)
最終応募人員
(男女問わず)
前年比
最終応募人員
最終応募倍率
(男女問わず)
前年比
最終応募倍率
令和6年度
(2024年度)
284686△492.42△0.18
令和5年度
(2023年度)
284637▼332.24▼0.12
令和4年度
(2022年度)
284670△1252.36△0.44
令和3年度
(2021年度)
284545▼311.92▼0.38
令和2年度
(2020年度)
2845762.03
都立新宿高校の合格倍率の表

都立新宿高校の偏差値

偏差値とは

高校入試の際によく聞く偏差値とは、ある試験を受けた集団内における個人の立ち位置を把握するための指標となる値です。全体の平均を50としたときに自分がどのくらいの位置にいるかが示され、基本的に25~75の間に大半が収まる形となります。

たとえば、同じ90点のテストでも、平均点が50点と80点では前者の方が偏差値は高くなります。(計算式が複雑なため個人で偏差値を出すのは困難)高校受験の際に欠かせない情報である「都立高校偏差値」とは、全受験生の成績平均を50としたとき、合格者の成績が何処に位置していたのかの指標となります。

そのため、高校の偏差値は年度によって多少の前後がありますが、当然上位校になればなるほど高くなっていきます。

新宿高校の偏差値

新宿高校の偏差値は、おおむね63前後で推移しています。(出典:進学研究会:合格60%の目安)これは都立高校の偏差値としては上位クラスであり、同レベルに存在する高校も、公立・国私立問わず上位の、いわゆる「難関校」に属します。

特に都立高校では、国数英の3科目に都立の共通問題ではなく各校独自に作成した問題を使用する高校は通称「自校作成校」と呼ばれていますが、新宿高校もこの「自校作成校」に属します。新宿高校に限らず、これらの高偏差値高校に挑む際には、入試に向けた入念な学習と、十分な内申の確保が必要になります。

都立新宿高校の合格点目安

新宿高校の合格ラインは、進学研究会が「合格可能性60%」として挙げているものによれば、「875点(換算内申58 偏差値63)」が一つの目安となっています。(換算内申に関しては下記参照)
過去5年分の受験者平均点は下記のとおりです。(理科・社会は非公表)なお、合格点は原則公開されません。

受験者平均点国語数学英語理科・社会
令和6年度未発表非公表
令和5年度60.249.158.1
令和4年度47.348.155.6
令和3年度61.349.347.2
令和2年度65.946.747.2
平成31年度68.369.256.7
受験者平均点

一般入試の場合、[5教科(うち国数英は独自作成問題)500点満点×1.4=700点満点の学力検査点]に、[3年2学期の評価(換算内申)を300点満点に換算した内申点]を足し、さらに[20点満点のEsat-J(英語スピーキングテスト)]を合計した、合計1020点で採点を行います。

学力検査では、国数英は受験者平均点を取ることを合格ラインの最低限として、共通科目である理社、あるいは得意科目で高い点数を取ることを目指す必要があるでしょう。上の表から、国数英については、近年ですと「3教科で180点」近辺が取りたいラインとなっていることが分かります。ここに近付けるためには、何度も過去問を解くことが欠かせません。

内申点ですが、上記の「換算内申」は、通知表の「5教科の評価点数+実技4教科の評価点数×2の65点満点」における点数となります。(入試の際には、この65点満点の換算内申を300点満点に直して内申点を算出します)そのため「換算内申58点」を達成するためには、通知表の評価点(9教科45点満点)では、およそ38点~41点を取ることが最低限必要となります。そのため、基本的にすべての科目で評価5を得ることを目指していくことが必要です。

なお、推薦入試の際は[3年2学期の評価(換算内申)を450点満点に換算した内申点]+[180点満点の個人面接]+[270点満点の小論文]の900点満点で結果を算出します。より内申の比重が重くなることに注意が必要です。

都立新宿高校の同時検討校

新宿高校を検討されるご家庭で、他の候補として挙がることが多い近隣の高校とその偏差値のご紹介です。(偏差値参考:進学研究会)上位校としては、都立日比谷高校(偏差値69)、都立戸山高校(偏差値66)が挙げられます。共に東京都の「進学指導重点校」に選ばれており、新宿高校と同等以上に進学に力を入れている高校です。同程度の候補としては、都立竹早高校、都立小山台高等学校、都立駒場高校(共に偏差値62前後)などがあげられるでしょう。私立では併願先として、中央大杉並、国学院、青陵などが選ばれているようです。

2. 都立新宿高校について

新宿高校の理念・アクセス

新宿高校は、大正10年に設立された「東京府立第六中学校」を母体とする非常に歴史ある共学校で、東京都新宿区に位置しています。生徒数は約800人で、普通科と理数科の2つの学科があります。「全員指導者たれ」「自主・自律・人間尊重」の校是のもと、「大家族主義」を掲げ、未来を創るリーダーの育成に力を入れています。

最寄り駅の新宿駅、および新宿三丁目駅からは徒歩10分以内と非常に通いやすい一方、校舎そのものは緑豊かな新宿御苑のすぐ近くにあり、教室の窓から御苑の緑が見える、というアクセスと環境が両立した立地と言えます。
都立新宿高校HP

進学指導特別推進校とは

新宿高校の特色の一つが、進学指導特別推進校の指定を受けていることです。「進学指導重点校に次ぐ大学合格実績をあげる学校の中から、各学校の取組状況等を総合的に勘案し、現在指定している7校を継続して指定する」(東京都教育委員会HPより抜粋)という東京都が定めた制度であり、新宿高校は、国分寺高校・小山台高校などと共にこの進学指導特別推進校の指定を受けています。

新宿高校の学校生活・イベント

制服

制服は存在しない、とのことですが、その代わりに「標準服」とされる服装が学校から指定されています。学校行事以外では、私服のほか部活着などを着用している人も多いようです。

授業の特徴

単位制を採用しているのが最大の特徴です。そのため、たとえば1年次から課外で第二外国語や芸術などの選択講座が受講可能であったり、3年次になると38単位中12単位を自由に選択できたりするなど、興味に合わせて様々な科目を学ぶことができます。それ以外には、数学・英語・古典・化学といった教科で習熟度別授業が導入されています。

また、国公立大学進学を念頭に置き、入学直後から集中オリエンテーションを行うほか、年間18回の土曜日授業、年間1700時間の講習、勉強合宿など勉強時間の確保に注意が払われています。

学校行事

新宿高校に対する多くの口コミが、行事の多彩さを挙げています。特に1年次には、伝統として8月に臨海教室があり、千葉館山での遠泳を行います。また、6月には新宿・戸山対抗戦という伝統の一戦が行われます。これは都立戸山高校との間で行われる、各種運動部による一連の対抗戦であり、60年以上の伝統を誇っています。

その他5月には遠足、7月に球技大会、9月に朝陽祭(文化祭)、12月に合唱コンクール、1月にマラソン大会、と、多くの学校行事が入っています。一方で、5月、7月、10月、12月と中間ないしは期末の考査(試験)が入ってくるので、勉強との両立が求められることにも注意する必要があります。考査は年5回行われます。

学校施設

2年次用と3年次用の各自習室は、どちらも平日は20時まで開いています。特に後者は年末年始も開室しており、非常にいい環境だと言えるでしょう。また、職員室手前に教師への質問スペースが別個に存在し、質問しやすい環境を作っているなど、学ぶ環境を積極的に整えています。

細かなところでは、各教室に冷暖房が完備されているのも嬉しいところです。その他に、ガラス屋根の広いホール、高層階に設けられた露天のプール、一定の広さが確保されたグラウンドなど、日々の生活や部活動にも不便のない環境が用意されています。ただ、縦にも長さがある分、上下の移動が多くなる傾向にはあるようです。

新宿高校の部活動、その他傾向

新宿高校では、授業6時間→部活動2時間→自宅学習3時間、の取組を1年次から指導しており、ほぼすべての生徒が部活動に参加しています。運動部には以下の部活・同好会が存在しています。

男子ソフトテニス部、女子ソフトテニス部、陸上競技部、硬式テニス部、卓球部、硬式野球部、男子バレーボール部、女子バレーボール部、サッカー部、バドミントン部、水泳部、軟式野球部、男子バスケットボール部、女子バスケットボール部、山岳部、剣道部、弓道部、ソフトボール部、チアリーディング部、ダンス部、ハンドボール同好会文化部には以下の部活が存在しています。放送研究部、演劇研究部、生物部、音楽部、美術部、茶道部、華道部、写真部、映画研究部、料理研究部、軽音楽部、管弦楽部、漫画研究部、化学部、ESS部、囲碁将棋部

また、校則も緩いと感じていらっしゃる方が多いようです。頭髪の染色、自転車通学など一部禁止事項もありますが、それ以外は生徒の自主性に任せられている面が多い模様です。

新宿高校の進学実績

現役生(第76期生)の2024年度の進学実績においては以下の通りとなっています。(重複含む)

東大2名、京大1名、東工大3名、一橋大5名、旧帝大13名、国公立78名、 早慶上智168名、
GMARCH452名、日東駒専81名

新宿高校公式HPより抜粋

進学者が多いところとしては、明治大学、立教大学、法政大学などが挙げられます。また慶應義塾大学、早稲田大学、東京理科大学など上位私立大学への指定校推薦制度も存在します。


翔栄学院では、新宿高校をはじめとした難関校、いわゆる「自校作成校」クラスを目指す中学生のお子様のため、勉強法も含めた高校受験対策クラスを編成しています。
また、外部模試を定期的に実施しており、1年間を通じて実力の確認と修正が可能となります。ぜひ翔栄学院ホームページをご確認いただき、将来の志望校を目指すための選択肢としていただければ幸いです。
ご質問・ご不安等ありましたら、まずは一度お問い合わせください。

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