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「学び」お役立ち情報
中学校でよく聞く偏差値とは、ある試験を受けた集団内における個人の立ち位置を把握するための指標となる値です。
全体の平均を50としたときに自分がどのくらいの位置にいるかが示され、基本的に25~75の間に大半が収まる形となります。
例えば、同じ90点のテストでも、平均点が50点と80点では前者の方が偏差値は高くなります。(計算式が複雑なため個人で偏差値を出すのは困難)
高校受験の際に欠かせない情報である「都立高校偏差値」とは、全受験生の成績平均を50としたとき、合格者の成績が何処に位置していたのかの指標となります。そのため、高校の偏差値は年度によって多少の前後がありますが、当然上位校になればなるほど高くなっていきます。そして国分寺高校では、偏差値は概ね68前後で推移しています。
これは都内の公立高校偏差値ランキングでは上位クラスであり、同レベルに存在する高校も、公立・私立問わず最上位の、いわゆる「難しい高校」です。特に公立校の場合、国数英において都立の共通問題ではなく、各校独自に作成した問題を使用することから、通称「自校作」と呼ばれています。
国分寺高校もこの自校作の一校です。これら高偏差値高校に挑む際には、入試に向けた入念な準備と共に、後述する普段の評価が欠かせません。
2024年度の倍率は約1.42倍となっています。ほぼ、2人の定員に対して3人の応募がある形となりました。多くが私学に流れたのか、ここ数年では下がった年であったようです。ここ数年の一般入試の倍率は以下の通りとなります。
また、推薦入試の倍率は以下の通りとなります。
原則として合格点は公表されていません。
[5教科(うち国数英は独自作成問題)500点満点×1.4=700点満点の学力検査点]に、[3年2学期の評価を300点満点に換算した内申点]の合計、1000点で採点を行います。学力検査(試験)は、5教科とも平均点(年度によって変わりますが、概ね60点台半ばから後半)以上を合格ラインの最低限として、共通科目である理社、あるいは得意科目などでは高い点数を取る必要があるでしょう。
このとき、国分寺高校の英語はその特徴として、八王子東、国立などの近隣の上位校と比較したとき大問が2~4までと一つ多くなっており、その分解く問題も多くなってくるため、普段から過去問を解くなどして時間配分に慣れておく必要があります。
内申については、「有望圏(合格率80%前後)」とするためには、通信簿の評価点(9教科65点満点)で凡そ58~59点を目標としたいです。これは仮に評価がオール4であった場合、評価合計は52点となり不足するため、一例ではありますが
「9教科のうち、主要5教科のうち4つ、実技4教科のうち1つで5を取る」レベルが必要となり、中でも5段階評価を2倍として計算する、実技4教科の評価を高くすることが重要となってきます。
国分寺高校を検討されるご家庭で、併願候補として挙がることが多い近隣の高校とその偏差値の御紹介です。まずは都立国立高校(偏差値73)が挙げられます。
国分寺高校は前述のとおり進学指導特別推進校となっていますが、国立高校は「進学指導重点校」に選ばれており、国分寺高校と同等以上に進学に力を入れている高校です。
それ以外では、同じく進学指導重点校である立川高校、八王子東高校(共に偏差値70前後)、国分寺高校と同じく進学指導特別推進校である新宿高校(偏差値68前後)などがあげられるでしょう。私立では、同ランクの偏差値をもつ高校として、日本大学第三高校、明治大学附属中野八王子高校(共学)、明治大学附属明治高校(男子校)などが存在しています。
国分寺高校は、東京都国分寺市新町に位置する都立高校の一つです。
「『知・情・意』を兼ね備えた人間の育成」を教育理念に掲げており、知識教育だけではなく、情(こころ)と意志を兼ね備えた人間への育成をモットーとしています。
アクセスについては、周辺にJR中央線国立駅、西武国分寺線恋ヶ窪駅・鷹の台駅と多くの駅があり、どの駅からも徒歩で25分程度になります。多少最寄り駅からは離れていますが、国立・恋ヶ窪両駅からはバスが運行しており、利用できれば15分圏内となります。また学校敷地内には大きめの駐輪スペースも併設されており、自転車通学も見越した形での整備がされています。
国分寺高校の特色の一つが、進学指導特別推進校の指定を受けていることです。
「進学指導重点校に次ぐ大学合格実績をあげる学校の中から、各学校の取組状況等を総合的に勘案し、現在指定している7校を継続して指定する」(東京都教育委員会HPより抜粋)という東京都が定めた制度であり、国分寺高校は、町田高校などと共にこの進学指導特別推進校の指定を受けています。
進学指導重点校(7校) | 日比谷、西、国立、八王子東、戸山、青山、立川 |
進学指導特別推進校(7校) | 小山台、駒場、新宿、町田、 国分寺、国際、小松川 |
進学指導推進校(15校) | 三田、豊多摩、竹早、北園、墨田川、城東、武蔵野北、小金井北、江北、江戸川、日野台、調布北、多摩科学技術、上野、昭和 |
また国分寺高校は今年から、文科省によるスーパーサイエンスハイスクール(以下SSH)の指定を受けています。
「将来の国際的な科学技術人材の育成を図るため、(中略)理科・数学等に重点を置いたカリキュラムの開発や大学等との連携による先進的な理数系教育を実施」するものとして文部科学省が定めた制度であり、年月を重ねるごとに審査を行っていく性質を持っています。
令和6年度、国分寺高校は、都内では東京学芸大学附属高校・お茶の水女子大学附属高校等と共にその指定を受けており、特に「文理を融合し、科学的な関心と思考力を高める課題解決型学習の開発に関する実践的研究」を行う場として、自然科学と人文・社会科学双方を融合させた形の問題解決、という分野に力を入れる場所としての指定がされています。
理系と文系双方に力を入れる学校と見ることが出来るでしょう。(参考:文部科学省HP)
基本として、生徒数の公表はされておりません。
制服は基本的にブレザースタイルに白シャツ。女子はスカートとスラックスを選択可能となっています。6月から9月は夏服着用です。
また校歌は童謡「小さい秋見つけた」の作曲で知られる作曲家、中田喜直氏の作曲です。
単位制を採用しているのが最大の特徴です。
そのため、3年次には全34単位のうち、選択必修科目が14単位、自由選択科目が最大6単位あり、また数学など一部科目では少人数制習熟度別授業となるなど、自由度の高い授業となっています。
他にも、各教科で授業における通常の取組とは別に、独自の工夫を凝らした発展的取組が見られます。
幾つかの例を挙げますと
等になります。
また、2年次にグループで探究活動を行い、3年次には個人で探究活動を実施、その結果を4000字程度のレポートにまとめます。
大学に向けての授業を意識していると言えるでしょう。
その他に、主に夏期休暇・冬期休暇などの長期休暇の時期に、生徒が自主的に参加できる補講が組まれています。1単位5日間が基本となっており、習熟度に合わせて、年間で合計100以上の講座を自由に取ることが出来るのも特徴の一つです。
国分寺高校におけるイベントとして必ず名前が挙がるのが、9月に行われる「木もれ陽祭」です。
合唱祭・文化祭・中夜祭・体育祭の四大イベントを一度に行うこの祭が、国分寺生、通称「ブンジ」が最も力を入れるイベントでしょう。
体育館以外にも、剣道場やトレーニング施設などの武道棟、プール、テニスコートと別となった多目的コートなど、運動部関連の施設は充実しています。
また大学過去問が並べられた進路指導室、静かに勉強が行える自習室が設置されており、自己学習面でも充実していると言えます。
運動部は以下の部活が存在しています。
剣道部、男子硬式テニス部、女子硬式テニス部、男子サッカー部、女子サッカー部、山岳部、水泳部、ソフトテニス部、ソフトボール部、卓球部、ダンス部、男子バスケットボール部、女子バスケットボール部、バドミントン部、男子バレーボール部、女子バレーボール部、男子ハンドボール部、女子ハンドボール部、硬式野球部、陸上競技部
文化部は以下の部活・同好会が存在しています。
ESS部、イラスト文芸部、科学部、華道部、茶道部、書道部、吹奏楽部、軽音楽部、コーラス部、生物部、天文部、スイーツ研究部、美術部、レゴ部(都内唯一)、クイズ研究同好会、写真同好会
なお、口コミにおいて特筆すべきこととして、「いじめの少なさ」を挙げていらっしゃる方が多いようです(5段階評価で約4.5。都内4位)。
校則も緩いと感じていらっしゃる方が多いようで、のびのびと勉強できる環境と言えるかもしれません。
2023年度の進学実績においては、
京大:1名、一橋大:2名、旧帝大:13名、国公立:61名、公立大:21名
早慶上理ICU:88名、GMARCH:357名、日東駒専:124名
等が主要なところとなっています。
進学者が多いところとしては、明治大学、法政大学、中央大学などが挙がります。
また慶應義塾大学、早稲田大学など上位私立大学への指定校推薦制度も存在し、こちらを利用することも可能です。
以上を踏まえまして、翔栄学院では、国分寺高校をはじめとした、いわゆる「自校作成問題」を導入する難関校を目指す中学生のために、「高校受験対策クラス」を編成しています。
また、年間を通して外部模試を定期的に実施し、自分の立ち位置をより正確に把握すると共に、苦手分野の克服・実力UPにつながるきめ細かな指導が可能となります。
ぜひ翔栄学院で将来の志望校、目標に向けて一緒に勉強を頑張ってみませんか。ご質問・ご不安等ありましたら、まずは一度お問い合わせください!